熊本・大分地震『チェノク』が弊害に?
『チェノク』とは?医療活動を阻んだ方言
チェノクとは熊本県八代の言葉で手の甲の意味だ。方言はそれぞれの土地柄が出ていて非常に耳にも心にも温かいものだが、今回の熊本と大分県の震災の医療支援には弊害となってしまったようだ。
そこで福岡女学院大が東日本大震災時を参考に熊本、大分県の方言で体の部位などをどう呼ぶかが分かる"熊本方言支援プロジェクト"を立ち上げた。
www.fukujo.ac.jp
実はこのような取り組みは2011年、東日本大震災以前に青森県弘前市の弘前学院大によって行われ、東北や広島の方言をデータベースとして公開していたようだ。
患者の方言、間違えません 医療や福祉に訳語集作成 :日本経済新聞
支援活動を行う中で問題は方言に留まらず、外国人に対する医療行為を行う場合のことも考えておかなければいけないだろう。医療では正確な患者の状態を把握する必要があるからだ。その点で今回のプロジェクトは支援活動のあり方がさらに一歩前進したと言っていいだろう。